加湿器が臭う原因と、加湿器のタイプ別の掃除法についてご紹介します。
加湿器を使っていると「加湿器から生乾きのような臭いがする」と思ったことはありませんか。
加湿器は内部では雑菌やカビが繁殖しやすく、洗濯物の生乾きのような臭いを発生してしまうことも。
この記事では、
- 加湿器が臭い原因(生乾きの臭いがする理由)
- クエン酸と重曹を使った部位別の掃除ポイント
- タイプ別の解決法・掃除法
- 臭くなりにくい加湿器の選び方
について解説します。
目次
加湿器が臭い・生乾きのようなニオイがする原因
加湿器の生乾き臭の正体は、主に水が原因で繁殖した雑菌やカビが放つ臭いです。
原因①:水タンクやフィルター内の雑菌・カビ繁殖
加湿器のタンクやフィルターは、常に湿った状態。
フィルターが常に濡れた状態が続くと、衣類の生乾きと同じようにカビや雑菌が繁殖し、不快な臭いの原因になります。
特に超音波式は、水をそのまま霧にする構造なので、雑菌を空気中にまき散らしてしまうことも。
対策
- 毎日タンクの水を入れ替える
- 週1回はクエン酸や中性洗剤で洗浄する
- 使わない時期は完全に乾燥させて収納
原因②:加湿器内の水を長時間放置
「昨日の水がまだ残ってるからそのまま使おう」はNG。
放置された水は雑菌の温床です。
再加熱や超音波で霧にすると、雑菌臭や酸っぱい生乾き臭を発することがあります。
対策
- 使うたびに新しい水に入れ替える
- 一晩以上使わない場合は、タンクを空にして乾燥
原因③:水道水中のミネラル・カルキ汚れ
白い粉や独特のニオイが出る場合、水中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が原因。
フィルターや加熱プレートに蓄積し、加熱されることで焦げたような臭いを発します。
また、水道水中のミネラル分が付着し、フィルターが硬くなったり、目詰まりを起こしたりすると、水の流れが悪くなり臭いが発生しやすくなります。
対策
- クエン酸で定期的に洗浄
- なるべく軟水または浄水器を通した水を使用する
原因④:水道水以外の使用
日本の水道水に含まれる塩素は、雑菌の繁殖を抑える役割を果たしています。
塩素を含まない水を使うと、その殺菌効果がなくなり雑菌が急速に繁殖し、臭いや故障の原因となります。
対策
水道水を使用する
クエン酸と重曹の使い分け|部位別の掃除ポイント
加湿器の掃除には、『クエン酸』と『重曹』を使用します。
タイプ別の掃除方法の前に『クエン酸」と『重曹』がそれぞれどのタイプの汚れに効くのか、簡単にご紹介します。
使い分けの基本ルール
- クエン酸 → 「白い汚れ・カルキ」に強い(酸性)
- 重曹 → 「ぬめり・臭い」に強い(アルカリ性)
- 混ぜて使うと効果が落ちるので、別々に使用が鉄則。
| 部位 | 主な汚れ | 向いている洗剤 | 理由・ポイント |
|---|---|---|---|
| タンク内部 | ぬめり・雑菌 | 重曹 | 雑菌が繁殖しやすい アルカリ性で除菌・脱臭効果 |
| 水トレー(底皿) | 水垢・ぬめり・カルキ | クエン酸+重曹(交互) | ミネラル汚れと雑菌の両方に対処 交互に掃除して清潔に |
| 加熱皿・金属プレート | 白い結晶・湯垢 | クエン酸 | 酸性がミネラルを溶かす 重曹は使わない |
| フィルター | カビ・カルキ・臭い | クエン酸または重曹 | カルキにはクエン酸 臭いやぬめりには重曹が効果的だが、メーカーの指示を必ず確認(重曹NGのモデルも多い) |
掃除に使うクエン酸と重曹の濃度
濃度が高すぎると加湿器の部品を傷める可能性があるため、通常は薄めの濃度で使用します。
クエン酸水(カルキ・水垢汚れ)
| クエン酸の量 | 水の量 |
|---|---|
| 大さじ1〜2杯(約15〜30g) | 水1ℓ |
クエン酸を溶かした水に、トレーやフィルターを2時間半〜半日ほど漬け置きする。
水はぬるま湯(40℃以下)を使うと、クエン酸が溶けやすく、水垢が落ちやすい。
重曹水(ぬめり・臭い落とし)
| 重曹の量 | 水の量 |
|---|---|
| 大さじ3杯(約45g) | 水1ℓ |
- 軽いぬめりであれば30分〜1時間漬け置き
- しつこいぬめり・雑菌除去であれば2時間
つけ置きは部品への影響を考慮し、最大でも6〜8時間程度にとどめる。
軽いぬめりであれば、水を含ませたスポンジに重曹を少量振りかけて直接こすっても効果的。
タイプ別!加湿器の臭い対策・掃除法
加湿器の種類ごとの掃除の方法、頻度をご紹介します。
掃除頻度・臭いやすさ 早見表
| 加湿方式 | 毎日 | 週1 | 月1/シーズン | 臭いリスク |
|---|---|---|---|---|
| 超音波式 | 水替え・すすぎ | クエン酸or重曹浸け置き | 完全乾燥 | 🔥 高い |
| ハイブリット式 (加熱超音波式) | 水替え・拭き取り | クエン酸(カルキ)/重曹(ぬめり) | 完全乾燥 | ⬆ 中程度 |
| 気化式 | 水替え・トレー水捨て | フィルター水洗い | クエン酸に浸け置き | ⬆ やや高い |
| 加熱式(スチーム) | 水替え・すすぎ | 加熱皿をクエン酸洗浄 | 外装水拭き | ⬇ 低い |
| ハイブリッド式 (加熱気化式) | 水替え・トレーすすぎ | フィルター水洗い | 全体清掃/完全乾燥 | ⬇ 低〜中 |
補足:タンク・トレー等の取り外し部品のみを洗浄剤で浸け置き→十分にすすいで乾燥。
洗浄剤入りの水をタンクに入れて運転するのは不可。各社の取説に従ってください。
次に加湿器の種類ごとの掃除方法とポイントをご紹介します。
超音波式加湿器の掃除方法(雑菌が繁殖しやすいタイプ)
水を加熱せずに霧にして加湿するため、雑菌を空気中にまき散らしやすく、最も臭いやすいタイプです。
タンクやトレーの中に残った水が生乾き状態になると、雑菌が増えて酸っぱい臭い・ぬめりが発生します。
掃除の手順
- 毎日:タンクの水を捨て、ぬるま湯ですすぐ
- 週1回:クエン酸または重曹で浸け置き洗浄
・白いカルキ汚れ → クエン酸(大さじ1/1L)
・ぬめり・臭い → 重曹(大さじ3/1L) - 洗浄後はしっかりすすぎ、完全に乾燥させる
注意!
- 金属振動板にはクエン酸・重曹・過炭酸ナトリウムすべてNG(メーカー指定の方法)
- 洗剤入りの水を入れて運転するのは厳禁(故障・噴霧トラブルの原因)
生乾き臭が出る前に、定期的にタンクやトレーのぬめりを指でこすってチェックするのをおすすめします。
ハイブリット式(加熱超音波式)加湿器の掃除方法
ヒーターで加熱した水を超音波でミスト化して放出するタイプ。
通常の超音波式よりやや臭いにくいが、掃除は超音波式と同じです。
掃除の手順
- 毎日:タンク水交換/トレーの水捨て&拭き取り
- 週1回:クエン酸(カルキ)/重曹(ぬめり)で部品を外して浸け置き → すすぎ → 乾燥
注意!
- 金属振動板とヒーター部は、洗剤を避け水拭きのみ
- ヒーター部に洗剤を直接かけない(腐食・故障の恐れ)
「超音波式+加熱」と捉え、超音波式と同じ手順で手入れする。
気化式加湿器の掃除方法(フィルターのカビ・臭いに注意)
フィルターに水を吸わせ、風で自然に蒸発させるタイプ。
カビ臭やフィルターのぬめりが起こりやすく、放置すると部屋にカビ臭が広がります。
掃除の手順
- 毎日:タンクの水を入れ替え、トレーの水を捨てて軽く拭く
- 週1回:フィルターを水洗い(メーカー指定方法で)
- 月1回:クエン酸洗浄(1〜2時間程度浸け置き)
注意!
- フィルターの水洗いで臭いが取れない場合は重曹に漬け置き(メーカーの取扱説明書に「重曹使用可」と記載がある場合)
- 塩素系漂白剤・重曹は多くのフィルターの繊維を傷めるため使用NG
- 乾燥不十分だとフィルターにカビが発生
フィルター掃除後は必ず完全に乾かす。湿ったまま戻すとカビの温床に。
加熱式(スチーム式)加湿器の掃除方法(最も清潔)
水を沸騰させて加湿する方式で、雑菌が繁殖しにくく最も臭いにくいタイプです。
ただし、水道水中のミネラルが加熱皿に固着して焦げ臭や湯垢汚れが発生します。
掃除の手順
- 毎日:水を入れ替え、タンクを軽くすすぐ
- 週1回:加熱皿にクエン酸洗浄 ・ぬるま湯1L+クエン酸大さじ1〜2を入れ、1時間放置後に洗い流す
- 月1回:外装や吹出口を水拭き
注意!
- クエン酸洗浄後は必ずすすぐ(残留すると焦げ臭の原因)
- 水道水以外(ミネラルウォーター等)は使用NG
クエン酸洗浄は、焦げ付き・白い結晶が見え始めたら早めに行うと効果的。
ハイブリッド式(加熱+気化式)の掃除方法
清潔性と省エネ性を兼ね備えたタイプ。
各メーカー独自の技術によって、菌の繁殖が抑えられる工夫が施されています。
基本的には「加熱式の湯垢ケア」と「気化式のフィルター掃除」を組み合わせます。
掃除の手順
- 毎日:タンクの水を交換・トレーをすすぐ
- 週1回:フィルターを水洗い
- 2週に1回:フィルターを軽く水洗い、汚れが強い場合はクエン酸に浸ける
- シーズン終わり:全体を洗って乾燥→収納
注意!
- フィルターの水洗いで臭いが取れない場合は重曹に漬け置き(メーカーの取扱説明書に「重曹使用可」と記載がある場合)
- クエン酸を使う場合は金属部を長時間浸けない
- フィルターを塩素系・重曹で洗うと素材が劣化する
定期的にフィルターの「色」と「臭い」をチェック。
今すぐできる!臭いを防ぐための5つの習慣
加湿器の臭いは「使った後」の習慣で防げます。
- 【毎日】タンクの水を交換する: 前日の水を継ぎ足さず、必ず全て捨てて、新しい水道水に入れ替える。
- 【毎日】振り洗いをする: 水を入れ替える際、少量の水を入れて蓋を閉め、タンクを振って内側のぬめりを洗い流す。
- 【週に1回】本体トレイの水を捨てる: タンクだけでなく、本体に残っている水(トレイの水)も捨てて、柔らかい布で拭き取る。
- 【使用しない時】完全乾燥させる: 長期間使用しないときは、全てのパーツを洗い、日陰で完全に乾燥させてから保管する。
- 【注意】アロマオイルは専用機種でのみ使う: 市販のアロマオイルを直接タンクに入れると、油分が雑菌の栄養源になったり、故障の原因になったりします。アロマ対応機種以外では使わないでください。
臭くなりにくい加湿器の選び方とおすすめ
構造上、雑菌が繁殖しにくく臭いが出にくいのは「水を加熱する方式」の加湿器です。
清潔さを重視するなら、加熱して雑菌を殺菌できる「スチーム式」や、菌の繁殖が抑えられる「ハイブリッド式(加熱+気化)」がおすすめ。
加熱(スチーム)式加湿器
象印 マホービン スチーム式加湿器 (例: EE-DC/DD型など)
象印 マホービン スチーム式加湿器は、沸騰による確実な殺菌により、最高の衛生レベルを求める方に最適なモデルです。
広口タンクで洗いやすく、掃除が簡単!
チャイルドロック・転倒湯もれ防止などの安全機能も搭載されています。
±0 (プラスマイナスゼロ) スチーム式加湿器
デザイン性も重視したいなら、±0 (プラスマイナスゼロ) スチーム式加湿器がおすすめ。
タンクは取り外せるため、よりお手入れがしやすい構造です。
チャイルドロックや転倒湯漏れ防止機能も搭載され、安全面も考慮されています。
ハイブリット(加熱+気化)式加湿器
ダイニチ ハイブリッド式加湿器 (HDシリーズ)
ダイニチ ハイブリッド式加湿器は、本体だけでなく、気化フィルターやトレイにも抗菌処理が施されており、臭いが発生しにくい構造。
フィルターの掃除が面倒な方向けに『カンタン取り換えフィルター』も用意されています(3ヶ月に一回の交換)
シャープ プラズマクラスター加湿器 (HV-R/Tシリーズなど)
上部給水が可能で、子供から高齢者まで給水しやすいモデルです。
プラズマクラスターイオンが空気中の浮遊菌を抑制するだけでなく、加湿フィルターやトレイにもイオンを放出、水やパーツのカビ・雑菌の繁殖を抑制します。
加湿トレイやフィルターが簡単に取り外せる設計で、手入れがしやすい構造です。
加湿器が臭う原因と対策 まとめ
加湿器が臭う原因と、加湿器のタイプ別の掃除方法についてご紹介しました。
加湿器の臭いは、放置された水やカビ、汚れが原因です。
毎日の水替えと定期的なお掃除で、生乾き臭は防げます。
もし買い替えを検討されている場合は、加熱(スチーム)式やハイブリット式(加熱気化式)、除菌モデルを選ぶと臭いにくいですよ。



